2016/12/31

2016年




今年もいよいよ終わり。
24回目の年末を迎えるけど、小さいころからなんとなくワクワクするな!
新しいスタート、去年のことはまず水に流して、またイチから。

街の年末感も嫌いじゃない。
みんなちょっと地面から浮いてる感じ
浮いてて、みんな笑顔で楽しそうで好き。


2016年は、衝撃、不安、怖さ、、
でも一回そこでリセットできた。今本当に何をしなければいけないのか、ちゃんとわかった。
今年のはじめは、2年後3年後それからのゴールまでのイメージが全然できなかったんだけど、機屋さんが倒れたのがきっかけで、現実的なゴールまでの道のりがイメージできたな

今年のはじめはまだ生ぬるい考えだったし、甘えてたし、全然だめだめだった

悲しみの沼に浸るのは簡単。
その沼の中でもがいて、光を見つけて、掴んでいかないといけない

岩田おじいちゃんに「今年はあんまり良くなかったやろ!」って言われて否定できなかった。
でも「あー良くなかった」って思いたくないし、ちょっとでも良かったところを見つけて前向きに行きたい

後退はしていない。それは絶対してない。
上を見て、歩いてんだから、そりゃ前には進む。
それが大事だと思うし、私が下向いてたら誰が上向くんだよ!
だからいつでも笑っていたい。どんな状況でも
基本的な2017年の目標はこれだな

2017年の一番の目標は、地盤を固めること。
しっかり機屋に根を下ろして、根を張りたいな
栄養もちゃんと送り込みたいし、大きな木になるように太く張りたい。


今まですごく焦ってた
なんかよくわかんないけど
今すぐ結果を出したかったし、今すぐ安心したかった
そんなことはありえないのに

でも面白いのが、焦ってたって一歩なのだ
焦っても前進は一歩しか進まない
車ではいけない場所だから、一歩一歩歩いていくしかないのだね

焦らず、も目標に追加しておこう


じっくり、ゆっくり、産地を見つめて機屋と一緒に生きていきたいなと思います。
これはずっとの目標!


今年もお世話になりました。
こんな私ですが来年もよろしくお願いします!













2016/11/14

ハタオリマチフェスティバル!










先週末は山梨、富士吉田市でハタオリマチフェスティバルに出店してきました

こうやって他の繊維産地のイベントに出れるのは本当にうれしい。

ハタフェスは地元の機屋さん、イベントの主催者、市役所の方、地元の応援隊などなどで運営していて
機屋だけじゃなくて全然関係ないデザイナーとか面白い人が入り混じってて
しかも市の人が応援して中心的にやってるのがすごすぎて感動した!!
関係ある人ない人が真面目に産地のことを考えてやっているのがすごい。
奇跡みたい、すごい。
こんなこと言っちゃ悪いけど尾州では今の所考えられない。。
必ずしも市が協力してくれないと、という意味ではなくて、機屋ではない人が機屋を好きになって機屋のために動けるということがすごい
その動けるスペースがあること、入り込めるスペースがあったのがすごい

こういう感じにしていかなくちゃいけないな、すごく参考になりました。
今のタイミングで行けてすごく良かった。

ハタオリのフェスということで
繊維関係のブランドさんや繊維会社の方と布話できたのがめちゃ楽しかった。。

あと富士山の圧力がすごい
あと富士吉田の町の謎さがやばい
不思議な感じがすごい
写真で伝わるといいけど。。

流しの洋裁人原田さんと帰り道で
「今度は普通に観光で来たいよね」と話していたくらい
かなりディープな町でした

ここに住みたくなるの、わかる。。

楽しくて感動したイベントでした!
イベントの関係者の方々ありがとうございました〜〜!!

2016/11/07

危機



今月の始め、ケーキシリーズでお世話になった機屋さんが脳梗塞で入院した
まじか、、、と思いつつ、金ちゃんとお見舞いに行くと喋れなくなってて、体も半分動かなくなってて、でもただ、リハビリ頑張ろうね、とか明るいことしか言えなかった

なぜなら嘆いても仕方ないからだ
現実を口にしてもテンション下がるだけだし、だから明るくなるしかなかった

帰り際に機屋さんが私の手をぎゅっと握った
なんかもうさ、、

いつかこうなるとは分かってたし避けられないところなんだけど
じわじわと迫ってくると、意外と何も思いつかない
どうにかしないといけないんだけど、やっぱり余裕があるときにそういうのは思いつくんだな
でもそんなこと言ってたってどうにかしないといけないんだけど

夜、金ちゃんから「今夜は機屋だよ!」と連絡が来て
師匠と金ちゃんと機屋の主人がいなくなったションヘルに経糸をつけてカードを組んだ

師匠の布も私の布もこのションヘルが操作できなくなったら、なくなったら、仕事ができない
こんなに楽しい布が作れるのにほっておいたら知らないうちに消えていくんだろう


この数日間で、いろいろ怒れたし、すごく憂鬱になった

誰かのせいにして怒っても何も始まらない
憂鬱だろうが、自己満だろうが、自分で動かないとたち直せない


そのためには、どうしようもなく可愛い布が必要だし、そういうのが好きな人を増やしていかないといけない

アパレルがつまらないのは布がつまらないからだ
布がどうしようもなく可愛ければアパレルも変わっていく

それができるのがションヘルだと思ってるし、その思いは絶対に変わらない


苦汁を飲み続けた機屋さんの思いも、布が好きな機屋さんの思いも引き継いで
自分の力で何ができるか、今何をすべきなのか見極めてやっていこうと思います















2016/10/19

奇跡が積み重ねた美しいもの

展示会を終えて自分を振り返ってみたら
自分がやりたいこと、産地をなんとかしなくちゃいけないところが多すぎて
色々手をつけるんだけど、自分の力不足(そりゃそうだ)で何にもできていない状態なのに気がついた。
そりゃあだめだーーと思って
目線をもっと足元に持ってきて
じゃあ今何を一番やらなきゃいけないのかって思った時
布を作れる技術、知識をもっとつけることだな、と思って
今はそちらの方面にギュギュッと絞って毎日勉強してます。

早くも新作企画に入っていて、織物作るってやっぱすごいなと思う毎日です。

私は、ションヘルを動かすことと布を考えることをマスターしたいんですけど
どちらとも奥が深すぎてひえーーーって思います。
分業になる理由がわかった。

休憩〜と言って81歳になる機屋さんの岩田おじいちゃんとお茶(コーヒー)に行くと
私に的確なアドバイスをくれます。
10代から布を通してアパレル業界、繊維業界を見つめてきた岩田おじいちゃんは
今をしっかり理解し、今の布ももちろん熟知しています。

だってそれは70年近くの知識と技術。
そりゃあ濃密だし、そこにかけた時間は生活のほとんどでしょう。

そう思うと高い工賃は当然です。

本来ものづくりはそういうものだと思うのです。

ものを作って、お金を稼ぐということは
自分の生活の時間をかけて、そして知識を得るためにお金をかけて身につけ
それから自分の愛情を注いでものを作る。
お金を稼げるのは何十年後になるかもしれないけど続ける。



気にして世の中を見てみると
スーパーに並んでるものたち、CMで流れているものたち、コンビニのご飯も

その全てが何人もの人が作ったものだと気づきます。

ロボットで作っていようが、そのロボットは人間が作るのです。


じゃあなんでみんな安いのか?

誰かが安くしたらものすごく売れるでしょう。
じゃあこれも、これも、といううちに今まで人が作ってきたものの値段が下がっていきます。
バランスが崩れていくのです。
機械化して、なるべく少ない時間で大量に!
そうすれば安い値段に合ってくるのです。


そうして安い機械が作ったものに囲まれてしまった生活を過ごしていると
身の回りのものが人が作っているとは思えなくなってきて
人の気配がいなくなっていく気がします。


テリハエルの布は決して安くはありません。
企画を考え、織る工程は全て人とションヘルで時間をかけて作っています。
それも経験値4年ぽっちの私と60年の師匠と70年の岩田おじいちゃんの力作なのです。
師匠が仕事を始めてからまだ50年しかたっていなかったら作れない布かもしれない。
岩田さんがもう機屋をやめてしまっていたら作れなかった布かもしれないのです。
もちろん私が別の仕事をしていたら全然作ることはなかったでしょう。

そういう奇跡みたいなことが積み上がった布なので
とっても人の匂いが染み付いていると思います。

でもそれは今作る仕事をしている人に全部当てはまることだと思います。
人生をかけて作っているものに対して「安い」なんてことは言えません。

その人の匂いがぎゅーっと凝縮しているもの、そういうものが胸を打ち心がときめくと思うのです。
何よりも「生きているな」という感じがするし、そういうものを買うことで幸せが満たされます

作っている人がちゃんと適切な値段をつけて、それがちゃんと売れて
ちゃんと収入があれば、もっと美しく世界が回っていって、良いものがきちんと作れるのにな、

単純なことのように思えるけど今ではものすごく難しい


私がションヘルも企画もばっちりマスターしているかもしれない30年後ぐらいにはどうなっているんでしょうか
どんな状況になっていようともテリハエルの布は安くないだろうし
世の中も奇跡の積み重ねが産んだ美しいものがきちんとした金額で認められている世界だといいなあと思います







2016/10/09

cake展示会終了!










terihaeru展示会「cake!cake!cake!」が昨日で終了致しました!
お越しくださった方々ありがとうございました。
そしてセコリ荘宮浦家、play北原さん、流しの洋裁人原田さん本当にありがとうございました。
いつもお世話になっている師匠、機屋さんの岩正さん鵜飼さん、金ちゃんもありがとうでした!
東京も大阪も車で行ったのですごく心配かけちゃいましたがアクシデントもなくちゃんと帰ってきましたよ☆


布を「もの」とするか「材料」とするかは人それぞれですが、私はその中間でいいんじゃないかなと思います。
あやふやな存在だからこそ、どんな形にも変化して、人の暮らしに寄り添っている
いつも近くにいるから意識していないだけで、ちょっとでも布が気になったら多くの発見がある。

でもやっぱり布は布のままだと人のそばに行けないので、いろんなものに変わっていくのですが
そんな未完成のものを「可愛い!」って笑顔でたくさん言っていただいて、本当に嬉しかったな

ションヘルは毎日ちょこっとずつ経糸を準備して、張れたら次はちょっとずつ織る織機です。
一晩頑張ればなんとかなった!なんてことは存在しない
人生も一緒なんだよな
着実に産地の高齢化は日々迫ってきているけど、そこで焦って一晩二晩頑張ろうたって
その努力なんてものはそれはたった一晩二晩の努力であって
現状を打開できることはない
今できることは着実に1日1日勉強して技術を積み上げていくしかない
急にパワーがつくことはなくてちょっとずつちょっとずつ力がついてくる

今さらわかったのかよ!という声が聞こえそうですが今回きちんとわかりました!
コツコツ積み重ねていきます

そうまだ私は23歳〜
これからやんね!

























2016/09/20

照り映えれ


布をつくるというのは人が動いている
人がいなくなったら布はつくれない

ものすごく簡単なこと
すごく単純で、当たり前のこと

終わるのは簡単で
生き続けるのは難しい

その難しさを日々実感する


自分ももちろん未熟
全てが手探りだし
この活動も未来にちゃんと生かせていけるのかも分からない


だからこそ布の力を信じたい

自分が力をもらえる布
みんなの力になるように

いつも支えてもらっている人の力になるように

布を信じる

照り映えれ




terihaeru展示会
今週木曜日から始まります
www.terihaeru.com


2016/08/26

境目

私の夏休みが明けて
今週の月曜日、機屋のおじいちゃんが入院した。
おかあさんは「まあ、大丈夫だわ〜」って言ってたけど
もしかしたらおじいちゃんはもう機屋をできないんじゃないか、、ってずっとぐるぐるして
大丈夫かなあ、、私はどうしたらいいんだろう、何ができるんだろうって考えてた

昨日お見舞いに行ったら
思いの外元気で!
明日退院やわ〜〜、まだ仕事できるわ〜って言ってたからとりあえず安心。。。


でも本当に私はまだまだ未熟だ、、、
まだ1人ではハプニングが起きたときに何もできないし
残ってた仕事も私はできない。

もっともっと貪欲に覚えていかないと、とも思ったし
こういうことがいつ起きてもおかしくない環境なんだって改めて本当に思った


今が本当に時代の境目なんだ、本当に。。
今、何ができるんだろう
何をしなくちゃいけないんだろう






2016/08/01

次へ




布とは何か

私の根っこにはいつもそれがあって
尾州とか日本の産地とか世界の産地とか
まずは関係なく「布とは何か」という問いが常にある


なんのための布か
誰を幸せにする布か
作る喜び織る喜びがある布か


私は機械ではもちろんなくて
そういう私が動かすションヘルももしかしたら機械じゃないのかもしれません

最近はたやにっきおやすみしていますが汗
ちゃんと機屋さん行ってますよ!

ハンドルが硬いのと、柔らかいのと、個性がある機械たち


布をつくるという作業は
大昔から変わらない仕事だから
尾州が、産地が、という前に
本質的な部分を忘れず織っていきたいとふと思います
私がやっている仕事は、太古からの仕事を未来へ引き継いでいくものだから


機屋さんがある一宮市から隣隣町ぐらいに住んでいる私
この産地に出会えて嬉しいなー幸せだな
しみじみ、じわじわ思います
みんなに家族のように接してもらえて本当に嬉しい
こんな風にterihaeruが進められていて嬉しい
本当にありがとうございます




さていよいよ次回の展示会用の新作製作が始まります
会う人会う人に宣言してきたので次回作るものをご存知の方は多いかもですが
ナイショにしておいてください
きっとびっくりしますよ、、想像よりももっと!


私は楽しくて可愛くて今まで見たことのないような布をお届けします
それが私の布で、「布とは何か」の私の答えです





そして今日で手ぬぐい祭り終了でした!
ぶんちゃんありがとうね!
楽しかった!
































2016/06/29

なみだ

一ヶ月が過ぎるのが本当に早い。。

もう7月なんだなあ

テリハエルの事務所兼お店がオープンして三ヶ月になりますね。はやーーっ



昨日、知人が京都の学生さんを連れてきてくれて、尾州やテリハエルのことについて話していたら、学生が「感動した!」って言ってくれて涙してくれて。。

元気もらいました。




いつもきれいな話ばかりじゃないです。

「こんな若いのに何ができるのか」「織機さわったって結局続けずに辞めちゃうんでしょ」「儲からないからやめた方がいい」

そう言われるのは仕方ないと思うし、まあ未来はわかんないし、もしかしたら何かの事情で続けられなくなるかもしれないし(病気とかね)
だからその時言い訳はしません。


でも、確信したのは
10年後ぐらいに機屋の状況がガラッと変わってない(変えていかないと)と認められないんだなって思いました。

なんでかっていうとそういうことを言う方はみんな繊維の歴史に振り回されてきた方々なんです。
ガチャマン景気から繊維産業が転落していった時代を苦労して乗り越えてきて、多分辛い思いされてきたから、「こんな商売やめた方がいい」って思ってらっしゃるんだろうな、と勝手に推測しています。


今日は師匠に次回の展示会のネタを見せて軽く打ち合わせしてきました。
本当に師匠の懐の深さと優しさに私は泣きそうになります。
何度も胸を打たれて、師匠には一生をかけて恩返ししていかねば、と毎回思います。


私はそこに道を見つけれるのです。
布を作る意味、ここに居る意味があるから私は辞めないし、病気にもなれないです。

岩正さんの楽しそうな笑顔と「後継者になってほしい」という言葉を聞くともう。。
もうやるしかないでしょ!!
信頼してくれて本当にありがとうございます。


ションヘルは生産性で勝負はしていません。
布は楽しいもの、楽しむもの、楽しく織るものです。


私は楽しくない布に興味はないです。
それがどんだけ評価されようがそれが尾州だと言われようが儲かろうがそれは絶対やらない。
これはみんなにもらったプライドだし、先人が培ってきたものだからそれだけは譲りません。




たまに、あと30年後ぐらいのことを考えます。
今支えてくれる人がみんないなくなっちゃったら、どうなるのかなって
すごく悲しくなるけど、記憶を残していかないと、という使命感にも襲われます。


私はただのバトンです。
今消えそうなものをちょっとだけ楽しくして次世代に引き継いてもらう。




あと10年後ぐらい
「あんた、よくやったな!」って言われていたいです。













2016/06/06

世界で1番新しくて面白い布


機屋さんで修行し始めて明日が5日目。(はたやにっきはこちらから)

ションヘル織機って人間みたいです。
無駄な動きもあるかもしれない、古くてうまく動かない時もあるけど
優しいし、あったかいし、何より力強い。
一台一台に個性があって、おじいちゃんたちはそれをわかっていてションヘルと会話しながら動かしている。


でもそれを生かすのも殺すのも私たち次第。


普通の布でも、低速のションヘルで織ればそれは品質は良いでしょう
でも、それだけじゃダメです。


今私たちはションヘルを使って新しいものを作っている。

ただ世の中に出てしまえば、パクられるのは必然です。

もしションヘルがやっている面白い布が、新しい織機が高速でできるようになれば
ションヘルが存在している意味がなくなります。

だからこそ、「世界で1番古い織機、ションヘル」で「世界で1番新しくて面白い布」を常に生み出していく。


それはションヘルが生きている意味を次世代まで残す、ということだし
尾州の小さな機屋が生き残っていくためでもあります。



今の現状と未来をつなぐ、キーワードなんじゃないかな、と思います。




今、新しい布を考えています。
師匠が頭を抱えるぐらい、ちょっと難しいやつ!(他人事で申し訳ない笑)
一般のお客さんにも、もっと布に触れて欲しいし
アパレルさんデザイナーさんにももっと面白い布を知ってわくわくして欲しい!
そういう布を考えています。


やっぱり布のわくわくは人生にはなくてはならないものだよね!
布を「何にしようか?」とか「何にかけようか?」とか「何に敷こうか?」とかそういうことが考えれるのが布の良さだと思います。
もう出来上がってるものにその時間はないですから。
衣食住の中でどこに布を使おうか考える時間、わくわくする時間が、布にしかないものだと思います。

使う人がわくわくするのような布を考えるのがこちらの仕事なのです。
それは一般の方が使う布でも、アパレルさんが使う布でも同じこと。
アパレルさんのオーダーももちろんありがたいことだけど
やっぱりちゃんと提案できる布を作りたいなー


terihaeruは布のわくわくを知って欲しいからやってるんだろうな





どんぐりちゃん。
ザクザクだなあー



りぼんちゃん。
織機の上で切ってみて「かわいい!!」となった瞬間だったなあ



ko-hactionさんとの。
透け感がきれいだったなー


布を作っていれば、私がちょっと落ち込んでても、作った布が励ましてくれる気がする。






















2016/05/10

私のGW


GWが終わって
私も久々のオフ!

奈良へ行ってきました。

いつもなんだかんだ奈良に行きたくなっちゃうな〜

道中、藤もたくさん咲いていて
天気は微妙だったけど、花見ドライブ〜な感じ!


目的は三輪大社さん!

事務所ができてから行ってなかったので
お礼参りに。






2回目だけど、本当に大好きなところ!

前回はビンタをくらったんですが
今回は優しく抱きしめてもらった感じ。

気合いを入れ直した!


そこから奈良市内に入って
ほおせき箱というかき氷屋さんへ〜






甘さ控えめの紅茶のかき氷!なんと中にカスタードクリームいり!
もはやスイーツなんですね。。



奈良市内をぶらっとしてから
帰路へ



帰り道、湯の山温泉に寄りました。


ずっと来たかったアクアイグニス



やっぱデザインって必要やなーって思った

あとコンセプトの重要性も


温泉って裸だから、肌感覚で無意識のうちに受け取る部分って多いと思うな
皮膚に当たる石とか石鹸のにおいとかくつろげるスペースの空気感とか

そういう細かい部分にまでコンセプトが行き渡っていてよかった
(シャンプーとかもここで生産されてるお茶なんだよ!しかもめちゃいいにおいだったわー)

それが無意識の売り上げを生むと思うんだよなあ〜


それと菰野町にこんなにおしゃれな場所があったら
みんなここで働きたいと思うんじゃないかな

瀬戸内もそうだけど、外部の人がここの良さを発掘して、形にして、商業化する。

外からの目線って内側からすると「誇り」につながるし
その「誇り」を守りたい!って地元の人は自発的にそう思う。

だから若い人が大阪なり東京に流れずに
地元で地元を守りながら楽しく充実して働けるし
もしかしたら地元をもっと盛り上げていけるかもしれないよね


双方がうまく成長していけるスタイルだろうなー

尾州もそういう風にしたいね。


いい温泉でした!






陽が沈んでからの青。

きれいだね。



エネルギーチャージした!


また明日から頑張ります。











2016/05/07

プライド


産地っていうのは歴史がある
(どこにでも歴史はあるんだけど)
産地をリスペクトするというのは
その今までの歴史を理解して、全部ひっくるめて愛し、それを尊重すること。

それができないなら、産地をうたうことは許されない、と思ってる。


ずーっと前の先輩たちが選んできた答えが積み重なって今がある。
その選択で良いも悪いもないけど
どんだけ繊維産業が右肩下がりと言われようが
先輩が守ってきた、もしくは新しく入れたもの対してすごくリスペクトしてる。

それはここの人にとって「プライド」になっている。
私も同じ気持ちでいるし、守っていかなくてはいけない。

どんだけ「高い」と言われようが
いいものを作っているプライドがあるから
そこは絶対譲れない。

だって作っているの高級織物なんだもん。

その「高級織物」という地位を築いてきた大先輩や、今の尾州の方々にも私はすごく尊敬しているし、次世代としてその「プライド」は絶対に引き継いでいく。


尾州を守っていくこと(存続させ繁栄させていくこと)は、先輩から受け継ぐ「責任」であり「義務」だと感じています。


でも「守る」というのは保守的になれということではなくて
「守り」かつ「攻める」。


そうしないと次世代の意味ないでしょ?
20代の若さとかそのためにあるんじゃん?


愛があるから変えていくんだよ
布が好きだから今を変えていかないといけないんだよ

そうでしょ?


ここで仕事をするというのはそういうこと。
重いな、と感じる人もいるでしょう。
ただ働くことはできます。
でも、ここをより良くして、面白いことやろう、っていうのは
ここを愛し人を愛し歴史を愛さないとできません。


まだまだ細腕も細腕だけど
私が守れるものは守っていく。




いつもですが、いつもより乱筆乱文で申し訳ない





ちょっと口直しに
以前からダンスとか好きなんですけど(踊りはしません)
最近またハマってまして
実は握手会3回ぐらい行ってる三浦大知さんとかの動画貼っておきます






Mステ初登場めでたい!!感動。ますます磨きがかかる三浦大知。神。




フォーメーション組むぜ組んでいこうぜ
ビヨンセはいつも勇気くれます




めっちゃ元気でます大好き



東京ゲゲゲイ好きすぎて、、
アスタリスク見に行きます。Tシャツも絶対買う BOWさん愛してる




こはるちゃんがやばいのは周知のことだけど、この男性何!!!??
やばすぎる〜〜〜〜体のはずみおかしい〜〜〜






いつかダンスとかの衣装生地やってみたいわー!!























2016/04/23

若くて、無謀で、生意気


事務所&ショップを開いて3週間経ちました!


糸屋さんをやっていたおばあちゃんや、機屋さん、県外からのお客さんも徐々に来られるようになってきて、嬉しいかぎりです。



今日、今までのことは全て人が動いたことで蓄積されてきたんだなと思いました。



私たちは若くて、無謀で、生意気です。


あと10年もしたらたぶんこんなこと考えられないだろうし
もしかしたら10歳上の方には「信じられない」と思われるかもしれません。


でもそれが強みなんです。


幸い私には、無謀で生意気なアイディアを受け入れてくれる人がいて
ネガティブなことを言う人が周りに少ないからやっていける。


本当にそういう「大人」たちはすごい。
ありがたいです。



お金とかコネクションとか役名とか会社とか
そういうものの上にあるものっていうのは本当に薄っぺらい



そういうことでは良い仕事なんかできなくて
その下にあるもの、その人のこととか、想いとか
良い仕事というのは、そこで動いているのが分かります。



今のこっているもの
昔からあって、良いものが残っているということは
人が居たから、守ってきたから、良い仕事だったから、今もある


私はその想いが分かったから今いる。
終わっていってしまう風景も浮かんでしまったから今いる。


その仕事の新陳代謝も上げつつ、根本的なことは変えずに
じっくり新しい枝をひろげていきたい



この意味がまた誰かに伝わるといいな
ションヘルが生きているまでは、想いが繋がりながら進んでいくといいなと思いました。




























2016/04/05

手をかけること

手をかけること。

それは、どんな素材でも時間と手間をかけることで見る人に感動を与えること。

卒業制作のときに鳥取でみた浜絣がそうだった。
自分の娘がお嫁にいくときに着せる着物をわざわざ手間のかかる絣で織って
お金はなくても、自分の腕と時間で作った大作で娘を送り出したい、そんな気持ちがじわじわと着物から染み出しているようだった。

日本人ってお金をかけずに感動させる、みたいなものが得意だと思う。

だからみんな、白い木綿を細かく絞ったり、絣にしたりして。
みんなやってたから、その苦労やスゴさみたいなものが分かってて
価値が分かってたから今もまだ残っているんじゃないかな。


でもいつからか、スゴいものが簡単に大量に安くできる時代がきてしまって
みんなそっちに流れちゃって(今まで苦労して作ってたんだから当たり前だ)
いつのまにかスゴいもののスゴさも、質も、わからなくなってしまった。


今は逆の風がふいている。
みんなもう飽き飽きしてる。簡単にできる質の高い布も、それでできる服も。
今が新しいものを作り出すときで、また新しい価値観を生み出せるときでもある。
常にスゴいものが簡単に安くできるような機械が開発されていて
そっちになびくことはすぐできるけど、ここでそこに流れたらまた繰り返し。

手をかけること。
スゴいものを手で生み出すこと。

時間がかかっても、苦労しても、やっぱり手をかけるべきだと思う。
それが小ロットでしかできなくても、機械ではやってはだめだ。

それでも安ければいいのか?安いものを売っているとこだったらそれでもいいと思う。
でも、作っているものは金額で勝負しているわけじゃなくて、「新しいもの」というところで勝負しているんだからやっぱり手をかけなくちゃいけない。

そしてそれを理解してもらわないといけない。
ここでしかできない、ということ。
時間がかかる、ということ。
そして布にもデザインがあって、布そのものが独立した「作品」ということ。


手をかける。


どんな形であれ、今までのことの継承とこれからのものを作るときに忘れちゃいけないこと。


事務所がオープンしての初仕事、切ってなかったこの雨つぶの糸をはさみで切りながら、おもいました。腱鞘炎になりそうだぜ。
























2016/04/02

terihaeru、オープンしました!

terihaeru、いよいよ事務所&ショップがオープンしました!

昨日はオープニングパーティーも開きまして
たくさんの方にきていただきました。
本当に濃いご縁と、応援があったおかげです。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します!


オープン一日目で感じたことは
一宮の方はやっぱり糸をいっぱい持ってる人が多い!
織りや編み物をして消費したい〜〜!という方が多かった〜
みんな糸すきなんだ!

あと嬉しかったのは
「良いものは残していきたい、残していかないとね。」
といってくださった方がいらっしゃったこと。
こちらとしては、やっぱり生産者側なのでこちらのエゴとして「残したい!」と言っている気がしていたのですが
布が好きな方はわかってくださるんだなあ、嬉しかった。


仕事をする場所がオープンであること。
仕事をする場所が尾州であること。
仕事をする場所ですぐ布が買えること。

terihaeruがもっと楽しく、広がっていく上で必要なことだったし
まだまだ反省や修正が多いとは思うのですが
一宮の繊維にたずさわってた方や、近所に住んでらっしゃる方とお話していて
terihaeruがこうやってなじんでいくんだな、嬉しいなあと思いました。

尾州の方がふらっと来れる場所でいたいし、布のときめきを与える場所でありたい。
そうありながら、尖ったものを求めていきたいです。

ソフトな部分とハードな部分。
両方あるとすごくいいな〜



まだまだいろいろと揃ってないお店ですが笑
ぜひ遊びにきてくださいね〜!
お待ちしてます。






〒491-0858 愛知県一宮市栄4丁目5−11 2F 2B
HP: www.terihaeru.com
mail: terihaeru.textile@gmail.com
facebook: https://www.facebook.com/terihaeru/






















2016/02/27

最高の、東京3日間と尾州3日間

東京セコリ荘での展示が大盛況で終わり
 一息つく暇もなく
こちらでは尾州の糸屋さんの展示会、ヤーンフェア(通称糸展、私はこっちの呼び方のほうがすき)が始まり、刺激的な3日間がおわりました。

糸展には機屋さんが集まるので糸偏にかかわるお仕事の方もたくさん来られるみたいで
セコリ荘の宮浦さんもいらっしゃったし、たくさんの繊維にかかわるおもしろい人にお会いできて、たのしかったーーー!
みんな真剣に繊維のことや尾州のことを考えていらっしゃるから、おもしろいんだな。


そういう人に会うと、自分の脳内というか世界がぐわあーっと広がる感じで
今まですごく小さいところで考えてたな、あ!これまだまだ未熟だな、もっと考えなきゃ、、、という点が発見できて勉強の3日間でもありました。


ほぼ1年前、始めたころは本当に右も左もわからなくて
どうすればいいか分からなかったけど
昨日以前一宮市の事業でお世話になった機屋さんに
「がんばっとるな!」って応援してくれたとき、
いつもマテリアルセンターでお話ししてくれる機屋さんにも
「がんばりゃーよ!」って声をかけていただいたとき、

あー、ちょっとずつ産地になじめてきたな、、っていう実感があって、、

今までは「すいませんが、ちょっとやらさせてください」っていう気持ちだったんですが
こうやって大先輩からがんばれって言われると、もう無条件にうれしい。

20代が産地をいい意味でかきまわすのを広い心で見て頂けてるのが本当にありがたくて、ちょっと涙が出るくらい嬉しかった。

今日の帰り道、車の中で、ちょっとしんどかったときによく聞いていた曲を聞いてたら
なんか泣けてきて、「あのときはしんどかったけど、今こんなに良い人に囲まれて、ここまで来たな、でももっと行けるんだな、これもお世話になってる尾州の皆さんのおかげなんだな、」って思って

「産地のためにやっていこう、みんながもっと来たくなるような産地にしていこう。」って改めて思いました。


尾州でやっている人、尾州で作りたい人、尾州に入りたい人、尾州を見たい人のために働く。
それ以上のことはないし、幸せなこと。

もちろん私が布を作って、布のおもしろさも伝えることも使命の1つだけど
尾州の記憶を残すのが一番の仕事かな。


そのためにはもうちょっと練らないと。。
またちょっとずつ扉が開いてきた気がします。



なんだかまた新しい気持ちでterihaeruやれそうです!
今後の予定も盛りだくさんだし、たのしいな!!
2年目もさっそく楽しみになってきたーーー!



書いててまた泣けてきたけど、がんばります!



ひより












2016/02/12

布の上にも30年


展示会まであと一週間!
ギリギリにならないとエンジンかからない私。。。
がんばらにゃ。。

最近よく思うのは、布って人そのものだなあ〜ってこと

なんてことない布はただの「布」なんだけど
人の手がめちゃめちゃかかってると
依頼された仕事であっても
その人の味が出る。

それは高い、安いの基準じゃなくて
「その人の作る布が欲しい!」
っていう基準になるんじゃないかと思う。。。


そうなったら一人前だなあ



↓私の





↓師匠の







まだまだです。。。




facebookのセコリ荘イベントページで展示会までterihaeruと尾州の今について更新しておりますー!
ぜひチェックしてください^^
https://www.facebook.com/events/440880949441959/





ひより















2016/01/09

布と人の交差点

なんだか久々のブログになってしまった。。

最近文章を書いているのでふつふつと書きたくなった


新年もあけてしまいました。
2015年はいろいろやってみて分かった一年でした。

やっぱり布が大好きだし、そこは曲げたくないから
布をどうやって布として存在させるか、、、みたいなのに悩んだ。


でも悩んで、分かったことがたくさんあったから、よかった!



また今年は新たに踏み出していけそう。
楽しみ!


最近思うのは、人ってやさしいなー、うれしいなー、ありがたいな、、と思います。

そういう気持ちって絶対忘れちゃいけない

だって言葉通じるの人間しかおらんし、今のところ日本人と日本語の通じるトルコ人の友達しかおらん。

その中でどのくらい理解してくださるか、、、って考えたら
めちゃくちゃ少ない。

しかもその上協力してくださっているなんて!!

すごいなー、ありがたい。



やっぱり人が好きだな。
人間臭いのが好きです。



今年はもっともっといろんな方とおしゃべりしたり、出会うような一年になりそうです。
terihaeruが布を中心とした人の交差点になるように、仕込み中。。。


まずその交差点第1弾!

ついに東京で展示会を行います!
1年間に作った布のアーカイブ展です。
新作を含めた8点の織物を展示します。
是非交差点に遊びにきてください。


「terihaeru 人を照らす布 、場所を照らす布 、 未来を照らす布」
◎2/19-21
初日は17:00から名古屋ナイト!ひよりが味噌おでん振る舞います。

場所:東京都中央区月島4丁目5−14 セコリ荘さんです!
HPはこちら


また詳細はお知らせしますねー!





今年もよろしくお願いします!