2016/11/07

危機



今月の始め、ケーキシリーズでお世話になった機屋さんが脳梗塞で入院した
まじか、、、と思いつつ、金ちゃんとお見舞いに行くと喋れなくなってて、体も半分動かなくなってて、でもただ、リハビリ頑張ろうね、とか明るいことしか言えなかった

なぜなら嘆いても仕方ないからだ
現実を口にしてもテンション下がるだけだし、だから明るくなるしかなかった

帰り際に機屋さんが私の手をぎゅっと握った
なんかもうさ、、

いつかこうなるとは分かってたし避けられないところなんだけど
じわじわと迫ってくると、意外と何も思いつかない
どうにかしないといけないんだけど、やっぱり余裕があるときにそういうのは思いつくんだな
でもそんなこと言ってたってどうにかしないといけないんだけど

夜、金ちゃんから「今夜は機屋だよ!」と連絡が来て
師匠と金ちゃんと機屋の主人がいなくなったションヘルに経糸をつけてカードを組んだ

師匠の布も私の布もこのションヘルが操作できなくなったら、なくなったら、仕事ができない
こんなに楽しい布が作れるのにほっておいたら知らないうちに消えていくんだろう


この数日間で、いろいろ怒れたし、すごく憂鬱になった

誰かのせいにして怒っても何も始まらない
憂鬱だろうが、自己満だろうが、自分で動かないとたち直せない


そのためには、どうしようもなく可愛い布が必要だし、そういうのが好きな人を増やしていかないといけない

アパレルがつまらないのは布がつまらないからだ
布がどうしようもなく可愛ければアパレルも変わっていく

それができるのがションヘルだと思ってるし、その思いは絶対に変わらない


苦汁を飲み続けた機屋さんの思いも、布が好きな機屋さんの思いも引き継いで
自分の力で何ができるか、今何をすべきなのか見極めてやっていこうと思います















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