2016/04/23

若くて、無謀で、生意気


事務所&ショップを開いて3週間経ちました!


糸屋さんをやっていたおばあちゃんや、機屋さん、県外からのお客さんも徐々に来られるようになってきて、嬉しいかぎりです。



今日、今までのことは全て人が動いたことで蓄積されてきたんだなと思いました。



私たちは若くて、無謀で、生意気です。


あと10年もしたらたぶんこんなこと考えられないだろうし
もしかしたら10歳上の方には「信じられない」と思われるかもしれません。


でもそれが強みなんです。


幸い私には、無謀で生意気なアイディアを受け入れてくれる人がいて
ネガティブなことを言う人が周りに少ないからやっていける。


本当にそういう「大人」たちはすごい。
ありがたいです。



お金とかコネクションとか役名とか会社とか
そういうものの上にあるものっていうのは本当に薄っぺらい



そういうことでは良い仕事なんかできなくて
その下にあるもの、その人のこととか、想いとか
良い仕事というのは、そこで動いているのが分かります。



今のこっているもの
昔からあって、良いものが残っているということは
人が居たから、守ってきたから、良い仕事だったから、今もある


私はその想いが分かったから今いる。
終わっていってしまう風景も浮かんでしまったから今いる。


その仕事の新陳代謝も上げつつ、根本的なことは変えずに
じっくり新しい枝をひろげていきたい



この意味がまた誰かに伝わるといいな
ションヘルが生きているまでは、想いが繋がりながら進んでいくといいなと思いました。




























2016/04/05

手をかけること

手をかけること。

それは、どんな素材でも時間と手間をかけることで見る人に感動を与えること。

卒業制作のときに鳥取でみた浜絣がそうだった。
自分の娘がお嫁にいくときに着せる着物をわざわざ手間のかかる絣で織って
お金はなくても、自分の腕と時間で作った大作で娘を送り出したい、そんな気持ちがじわじわと着物から染み出しているようだった。

日本人ってお金をかけずに感動させる、みたいなものが得意だと思う。

だからみんな、白い木綿を細かく絞ったり、絣にしたりして。
みんなやってたから、その苦労やスゴさみたいなものが分かってて
価値が分かってたから今もまだ残っているんじゃないかな。


でもいつからか、スゴいものが簡単に大量に安くできる時代がきてしまって
みんなそっちに流れちゃって(今まで苦労して作ってたんだから当たり前だ)
いつのまにかスゴいもののスゴさも、質も、わからなくなってしまった。


今は逆の風がふいている。
みんなもう飽き飽きしてる。簡単にできる質の高い布も、それでできる服も。
今が新しいものを作り出すときで、また新しい価値観を生み出せるときでもある。
常にスゴいものが簡単に安くできるような機械が開発されていて
そっちになびくことはすぐできるけど、ここでそこに流れたらまた繰り返し。

手をかけること。
スゴいものを手で生み出すこと。

時間がかかっても、苦労しても、やっぱり手をかけるべきだと思う。
それが小ロットでしかできなくても、機械ではやってはだめだ。

それでも安ければいいのか?安いものを売っているとこだったらそれでもいいと思う。
でも、作っているものは金額で勝負しているわけじゃなくて、「新しいもの」というところで勝負しているんだからやっぱり手をかけなくちゃいけない。

そしてそれを理解してもらわないといけない。
ここでしかできない、ということ。
時間がかかる、ということ。
そして布にもデザインがあって、布そのものが独立した「作品」ということ。


手をかける。


どんな形であれ、今までのことの継承とこれからのものを作るときに忘れちゃいけないこと。


事務所がオープンしての初仕事、切ってなかったこの雨つぶの糸をはさみで切りながら、おもいました。腱鞘炎になりそうだぜ。
























2016/04/02

terihaeru、オープンしました!

terihaeru、いよいよ事務所&ショップがオープンしました!

昨日はオープニングパーティーも開きまして
たくさんの方にきていただきました。
本当に濃いご縁と、応援があったおかげです。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します!


オープン一日目で感じたことは
一宮の方はやっぱり糸をいっぱい持ってる人が多い!
織りや編み物をして消費したい〜〜!という方が多かった〜
みんな糸すきなんだ!

あと嬉しかったのは
「良いものは残していきたい、残していかないとね。」
といってくださった方がいらっしゃったこと。
こちらとしては、やっぱり生産者側なのでこちらのエゴとして「残したい!」と言っている気がしていたのですが
布が好きな方はわかってくださるんだなあ、嬉しかった。


仕事をする場所がオープンであること。
仕事をする場所が尾州であること。
仕事をする場所ですぐ布が買えること。

terihaeruがもっと楽しく、広がっていく上で必要なことだったし
まだまだ反省や修正が多いとは思うのですが
一宮の繊維にたずさわってた方や、近所に住んでらっしゃる方とお話していて
terihaeruがこうやってなじんでいくんだな、嬉しいなあと思いました。

尾州の方がふらっと来れる場所でいたいし、布のときめきを与える場所でありたい。
そうありながら、尖ったものを求めていきたいです。

ソフトな部分とハードな部分。
両方あるとすごくいいな〜



まだまだいろいろと揃ってないお店ですが笑
ぜひ遊びにきてくださいね〜!
お待ちしてます。






〒491-0858 愛知県一宮市栄4丁目5−11 2F 2B
HP: www.terihaeru.com
mail: terihaeru.textile@gmail.com
facebook: https://www.facebook.com/terihaeru/